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詰将棋の規則(詰将棋のルール)

詰将棋を解いてみて、気づいた詰将棋の規則(詰将棋のルール)について書いてみました。
専門的な事項は、別のサイトを参照していただくとして、ここにはごく普通の規則を記載して
あります。 (お気づきの点をお知らせください。)

詰将棋のルール

1.攻め方から指し始め、王手の連続で詰めること。
2.攻め方は、最短手数で詰めること。
3.玉方は、手数が最も長くなる最善の指し手で逃げること。
4.盤面及び持ち駒以外の余り駒は、王の駒を除いてすべて玉方の持ち駒であり、合駒
として使用することができる。
5.攻め方の最終手が複数のどの駒で取っても詰む場合は、位の高い方の駒で取るの
が、玉に対する礼儀である。(飛角金銀桂香歩の順。例えば、「▲2一金」でも「▲2一龍」でも、どちらでも詰む場合は、「▲2一龍」で詰める、ということ。)
なお、このことは大山15世名人の本(『実戦に強くなる詰将棋100』(日本文芸社、平成7年12月
20日発行))にあったものですが、同書10頁の「◎詰将棋の規則」の8番目に、「一、攻め方
最後どの駒で取っても詰みのときは、位の高い方の駒で詰めること。(飛角金銀桂香歩の
順)」とあります。
(なお、大山名人のこの規則には、「玉方最後どの駒で取っても詰みのときは、位の高い
方の駒で取ること。(玉飛角金銀桂香歩の順)」ともあります。これは、例えば、玉方△2二
同玉、△2二同馬のどちらでも次の一手で詰みという場合、どちらも正解だが、位の高いほ
うの駒で取るということで、△2二同玉のほうを取る、ということです。私には、この場合はむ
しろ逆に、位の低いほうの駒で取ったほうがよいようにも思われますが、如何なものでしょう
か。)(2013年5月23日、一部書き直しました。)
※上に、「なお、大山名人のこの規則には、「玉方最後どの駒で取っても詰みのときは、位の高い方の駒で
取ること。(玉飛角金銀桂香歩の順)」ともあります」と書きましたが、今までこの「(玉飛角金銀桂香歩の順)」
を「(飛角金銀桂香歩の順)」と、「玉」を書き落としていました。どうも済みませんでした。(2013年11月6日)
6.その他、指し将棋の規則がすべて適用される。(例えば、二歩・打ち歩詰め・行き場所
のない駒の禁じ手など。)
7.千日手は、正解とはならない。
8.正解手順は一つしかないのが原則であるが、
a.正解手順が二つ以上ある場合は、持ち駒の余らない方を正解とする。
b.正解手順が二つ以上あって、どちらも持ち駒が余らない場合は、いずれも正解と
する。
9.合駒をする場合、無駄な合駒はしないこと。
無駄な合駒とは、その合駒がすぐ取られて、合駒をしなかったのと同じ結果になる場
合や、単に2手延びるだけの合駒をいう。

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☆指し手の表記の仕方について
(これは詰将棋に限ったことではありませんが、参考までにいくつか記しておきます。詳しくは、『日本
棋院』のホームページにある「棋譜の表記方法」(注6)等を参照してください。)
〇 同じ駒の左右について
駒の左右の表記は、それぞれ玉方、攻め方から見ての左右です。
例えば、玉方の駒に△4一金、△6一金と二つの金があって、△6一金を△5二金と
動かす場合、「△5二金右」とする。(玉方から見て「右の金」の意。)
同様に、攻め方の駒に▲2四金、▲4四金と二つの金があって、▲4四金を▲3三金
と動かす場合、「▲3三金左」とする。(攻め方から見て「左の金」の意。)
〇 到達地点(指そうとする場所)に複数の同じ駒が動ける場合、どの駒が動いたのか
を明示するために、次のように表記します。(到達地点(指そうとする場所)に動ける同じ駒が
ない場合は、必要ありません。)
A. 同じ駒がそれぞれ到達地点の上下に分かれている場合
上の段に上がる時は、「上」と書く。(例、「▲3五飛上」。この「上」を「行」と書く人もある。)
下の段に下がる時は、「引」と書く。(例、「▲3五飛引」)
(例えば、攻め駒に▲3二馬と▲3四馬とがあって、▲3四馬を▲2三馬と動かす場合は「▲2三
馬上」、▲3二馬を動かす場合は「▲2三馬引」とする。)
B. 同じ駒がどちらも到達地点の上方か下方の一方に偏っている場合、
a.それぞれの駒が違う段にある場合は、「左」「右」と書く。(「上」「下」は不要。
例、「▲3四銀右」)
b.同じ段に2枚の同じ駒がある場合は、上がる時も下がる時も、横に動く時
も、「左」「右」と書くが、金、銀、及び龍・馬を除く成り駒が横に2枚以上並ん
でいる場合で、1段まっすぐ上に上がる時は、「直」と書く。(直=すぐ。例、「▲5二
金直」)
C. 同じ段に横に動く駒が1枚だけしかない場合は、「寄」と書く。(例、「▲4二飛寄成」
「▲3三金寄」)
(例えば、攻め駒に▲2二飛と▲4五飛とがあって、▲2二飛を▲4二飛成とする場合は、「▲4二
飛寄成」とする。攻め駒に▲2三金と▲3二金とがあって、▲2三金を▲3三金と横に動かす場合
も、同じように「▲3三金寄」とする。)
D. 同じ段に2枚の同じ駒がある場合は、上がる時も下がる時も、横に動く時も、
すべて「左」「右」と書き、「上」「下」「寄」は省略する。
ただし、金、銀、及び龍・馬を除く成り駒が横に2枚並んでいる場合で、1段まっ
すぐ上に上がる時は、「直」と書く。(直=すぐ)(例、「▲5五金直」)
〇 合駒について
例えば、金を合駒にする場合は「△〇〇金合」と書く。どの駒を合駒にしても同じ
場合は「△〇〇合」と書き、駒の種類を明示する必要はない。
〇 「成」「不成」の表記について
攻め方の駒が玉方の陣地に入って駒が成る場合は、「▲〇〇飛成」などと書き、
成らない場合は「▲〇〇飛不成」などと明示する。
(例えば、もし攻め方の駒が「▲3二角」「▲3四角」であって、▲3二角を▲2三角成と動かす場合は、
「▲2三角引成」と書く。角が▲2三角不成と成らない場合は、「▲2三角引不成」と書く。)
〇 「打」の表記について
例えば、金を打とうとする場所に、そこへ動かすことのできる盤面の自分の金が他
にある場合は、「▲〇〇金打」と、「打」を書く必要がある。そうしないと、盤面の金を
動かしたともとれるので、正解とはならない。

☆ 作者の意図
詰めの手順が複数ある場合、問題の作者の意図を汲んで、作者の意図した解答
をすることが望ましい、あるいはそれが正しい態度だ、という意見があるようです。
例えば、大山15世名人の『実戦に強くなる詰将棋100』にも、「△3二玉のところ△3四
同歩は▲4四金以下同手数で詰むが、詰め方に妙味がない」(196頁)として、△3二玉を
取っておられます。これは、△3二玉が作者の意図する詰め手順だ、ということでしょう。

補足

(注)1.上記の「詰将棋の規則(詰将棋のルール)」を書くにあたって、次の参考書や『日本
将棋連盟』のホームページの「棋譜の表記方法」等を参考にさせていただきました。
村山隆治著『詰将棋手筋教室─基本テクニックオールガイド─』
(毎日コミュニケーションズ、2000年6月30日第1刷行)
大山康晴著『実戦に強くなる詰将棋100』(日本文芸社、平成7年12月20日発行)
2.「2手手数が長くなっても持ち駒が余る場合は、2手手数が短くなっても攻め方に
駒が余らないように玉が逃げるのを正解とする」というルールもあるようですが、こ
れは詰将棋の本筋から見た場合、如何なものでしょうか。
3.ネット上に、詰将棋のルールを解説したページがいろいろ見られます。そのうち
のいくつかを次に紹介しておきます。
フリー百科事典『ウィキペディア』の「詰将棋」の項
『詰将棋パラダイス』の中の「詰将棋のルール」
『将棋タウン』の「詰将棋専門学校」の中の「詰将棋のルール」
4.俗に「綿貫既規約」と呼ばれる、全日本将棋連盟が1963年に発表した「詰将棋規
約草案」が、『温故知新』というサイトに掲載されています。興味のある方はご覧
ください。
5.『詰将棋メモ』というサイトがあって、参考になります。
6.『日本将棋連盟』のサイトの「よくあるご質問」に、「棋譜の表記方法」の「基本事項」
があります。
7.『将棋タウン』に「棋譜の読み方、基礎編」があります。
8.NHK教育テレビでは、毎週日曜日の午前10時から10時20分まで、「将棋講座」
を放送していて、講座の最後に詰将棋の出題があります。
正解者には抽選で毎週10名に、NHK杯将棋選手権者揮毫の扇子が贈られてい
ます。(参考→「将棋講座」テキスト)