3年間にわたるそばの栽培記録

そば栽培(2016年)

そばは、栽培が極めて簡単で農薬や肥料すらも要らないという、ものぐさして作るには打ってつけの夢の穀物。 …のハズだったのだが、種蒔きの時点でしくじったため、栽培の途中で盛大に倒伏し、半ば壊滅状態か?という大ピンチに陥ってしまった。しかしプラス思考で考えれば、初めてのそば栽培でボンヤリしたまま漫然と成功するよりは、今回みたいに途中で肝を冷やすような失敗をした経験の方が、確実に後々の教訓として意味がある…はず。まあ、薄氷を踏む思いはしたが、最終的には挽回して結構な収穫ができたので、結果的には、まずまず成功した。

播種2日目・発芽(16.8/22)

8/20、猛烈苛烈な酷暑の中、ほぼ脱水状態でフラフラになりながら、そばを蒔いた。いくら午後3時を回った時刻から始めて、終わるのが夕方だろうと、灼熱地獄なのはあまり変わらない。ただでさえ暑さにはカラキシ弱いので、真夏の畑仕事は最悪。そばを栽培するのは初めてで、近所でも珍しがられるくらい地域にもノウハウがない作物なので、ネットで調べてあれこれ検討し、一反の休耕田の3分の1(約100坪)ほどの面積に、4リットルの種を畝間60㎝の条蒔きにしてみた。種を蒔いて2日目にはもう芽が出てきた。

 

種蒔きして2日目

早くも芽が出てきた

3日目・双葉が出揃う(16.8/23)

種蒔きして僅か3日目で、早くも双葉が出揃った。

3日目には双葉が出揃った

この時点では密度の濃さにまだ気付かず

7日目・本葉が伸び始める(16.8/27)

種を蒔いて一週間で、ハート形の本葉が開き始めた。私の農業顧問の?埼玉の友野園さんに写真をメールして見て貰ったところ、「そばの栽培はしたことないけど、どう見ても厚蒔きしすぎ。こんなに密度が濃いと1本1本の茎が細くひょろ長くなってしまい、いずれ倒伏するのは確実。もっと疎らに蒔かないと、太くてしっかりした茎には育たない。」と、診断されてしまった。

播種後一週間

そばの密度が高すぎて大変ヤバイとの診断

15日目・土寄せ・蕾がふくらみ始める(16.9/4)

播種後2週間。花のつぼみが、だいぶ膨らみ始めた。畝間が広すぎたため、かなり雑草がはびこってきたので、草取りと倒伏防止と、ジメジメしていない圃場だが一応は元水田なので大雨時の排水を考えて、畝間に鍬を入れて溝を掘り、そばの根元に土寄せした。まだ真夏と全く変わらぬクソ暑い中、共●諸国の強制労働みたいに、毎日こんな作業やらされたらマジで死ぬな、と思わせるような重労働だった。

畝の間に溝を掘り、そばの根元に土寄せした

順調に生育しているような感じには見える

つぼみが膨らんできた

20日目・開花し始める(16.9/9)

見た目には、かなり順調に生育し、ちらほらと花が咲きはじめた。

土寄せが効いたように見えるのだが…

花が咲きはじめた

22日目・豪雨で無惨に倒伏(16.9/11)

未明から明け方にかけて暴風を伴う激しい雷雨となり、そば畑の約半分が、文字通り「根こそぎ」といった感じで根元から倒れてしまった。被害状況を観察してみると、倒伏を免れたのは生え方が比較的疎らな部分で、蒔き方が濃かった箇所は、前もって指摘されていた通り、見事に根元から倒れていた。

※結果的には種を厚蒔きしたことが、盛大に倒伏した原因。2017年は、畝間を50㎝にして、疎らに薄蒔きにする予定。

猛烈な雷雨に遭い、無惨に倒伏

盛大に倒伏した部分

26日目・立ち直って開花(16.9/15)

倒伏して半ば諦めていた箇所のそばが、倒れた茎の途中から直角に立ち上がって、なんとかリカバリーを果たし、満開の花が咲いた。友野園さんの分析では、下手に花が咲いて実が入りかけたりする前に盛大に倒れてしまったことが、同じ倒れるにしても、却って良い結果になったのではないか、とのこと。確かに、満開に開花した直後にでも倒伏されていたら、これほどの回復は果たせず、目も当てられなかったに違いない。

倒伏のダメージからなんとかリカバリー

頭の部分が立ち上がって開花

比較的、倒伏を免れた部分

小さい花だけど非常にキレイ

31日目・実が付き始める(16.9/20)

そばの花は一度には咲かず、次々と断続的に咲いてくるので、まだ蕾が付いている花もある一方で、先発組はもう実が大きくなり始めた。

イイ感じに生育中

まだつぼみが残っている個体

こちらはもう実が大きくなり始めた

40日目・順調に経過(16.9/29)

もう咲き残ったつぼみもほとんどなくなり、実も順調に膨らんできて、極めて順調に生育。倒伏の痛手は完全に挽回した感じ。

極めて順調に生育

ほとんどの花がこんな感じになってきた

51日目・実がかなり成熟してくる(16.10/10)

花はもうほとんど終わり、替わりに成熟して茶色に変わった実が急に増えてきた。まだ成熟に至らない実も多く、葉っぱも青々としていて元気なので、まだ収穫のタイミングには早そう。

さすがに花はほぼ完全に終わった。

実が成熟して茶色になってきた

葉はまだ元気なので更に実を成熟させる

62日目・刈り取り(06.10/21)

葉も黄緑色に変わり、畑の中からキジ鳩がバタバタと飛び立つようになってきた。ん?ってことは、地面にこぼれ落ちたそばの実を拾って突っついてるってことか?? ということで急遽、刈り取りに踏み切った。「そばは75日」と言われるが、おそらく、それは冷涼で土地の痩せた山間地での話であって、当地のような温暖な平野部では、晴天続きのこの秋の気候も手伝って、早々と成熟したのかもしれない。割と早めに刈り取りを判断したのが良かったのか、刈り取り中に、あまり実がこぼれ落ちずに済んだ。

葉も黄緑色になってきたので刈り時と判断

成熟したそばの実

成熟したそばの実

刈り取ったそばは、後で束ねて乾燥させる

鎌で根元から刈り取る

そば栽培(2017年)

去年に続いて2度目のそば栽培。すべてが手探り状態だった去年と違い、栽培の手順は理解しているつもりなので、収量を倍増しようと目論んでいたのだが、去年と同じ失敗を繰り返したり、害虫の猛威をまともに受けたりと、必ずしも順調には行かず、「そこそこ」の収穫という結果になった。しかし、あれほど害虫の被害に遭ってなお「そこそこ」収穫できる辺りが、そばが救荒作物と言われる所以なのだろうということも実感できた。

 

播種2日目・発芽(17.8/28)

去年よりも6日遅く8/26に播種。日にちを遅らせたのは、8/20頃ではあまりに暑すぎてこっちが参ってしまうのと、去年よりも収穫の時期を少し遅くしようと思ったため。収量アップを目論んで、面積を去年の1.3~1.4倍(約3アール)程に増やし、畝間50㎝で条蒔きした。去年の失敗を繰り返さないように薄く播種するつもりだったのだが、詳しくは下記の理由により薄蒔きに失敗し、同じ轍を二度踏む結果となってしまった。

日照りでカラカラの土にもめげず順調に発芽

そばってホントにすぐ芽が出ます

6日目・生え揃った双葉(17.9/1)

今年は去年の反省を踏まえて薄く種を蒔くつもりだったのに、結果的には去年の教訓が全く活かされずに、同じような厚蒔きになってしまった。今年蒔いたのは去年収穫したそばの実で、蒔いている途中で「この種で本当にちゃんと発芽するのだろうか???」と、疑心暗鬼が強まって、ついつい濃く蒔いてしまったという、メンタル面の弱さが失敗した最大の原因。「厚蒔き」は、そばを栽培する人が必ず最初に陥る失敗らしいが、同じ失敗を3年連続で繰り返したら阿呆にも程があるので、来年こそは何とか理想的な密度にしたいところ。

群馬で有機野菜を作っている知人の話では、そばを手蒔きで薄く蒔くのはプロでもなかなか難しい作業なので、フライパンで煎って発芽しないようにした種を半分くらい混ぜて蒔くと、結果として薄く生えるとのこと。非常にごもっともではあるが、なんか勿体なくて、その方法はチト出来そうもないなあ。

奥の方が面積を増やした部分

去年の教訓が全然活かされていない「厚蒔き」状態

9日目・本葉が伸び始める(17.9/4)

見れば見るほど蒔き方が厚かったが、蒔いてしまった後で間引くのも面積が広くて難しいので、あとは収穫まで何とかうまい具合に育ってくれよと、おてんとう様にお願いするのみ。

種の蒔き方はどう見てもやはり厚すぎた

最低でもこの半分の密度に蒔くのが来年の目標

12日目・台風9号が直撃(17.9/7)

運悪く、関東地方のど真ん中を縦断しながら北上した台風9号の進路上に当り、07.9/7の朝方、台風の直撃を、まともに受けてしまった。台風の通過後すぐに畑を見に行ったら、オクラや長ねぎは全て根元からなぎ倒されていて、そばも全部根元から倒れて、地面にペッタリと張り付いたような状態になってしまっていた。もしかして今年のそばはこれで壊滅か??と心配したが、午後に写真を撮りに行くと、早くも根元から立ちあがって回復しかかっていた。倒れたのが背丈がまだ伸びないうちだったのが良かったのか、翌日には何事もなかったかのように、すっかり元通りに立ち直っていた。

台風直撃による倒伏から早くも立ち直り中。運良く深刻な被害には至らなかった

17日目・蕾がふくらみ始める(17.9/12)

5日前は、まだ上の写真のような状態だったのに、台風で倒伏した形跡など全くなかったかのように起きあがって生育し、早くも蕾が膨らみ始めた。去年はこれくらいの時期に土寄せしたのだが、あまりに過酷な重労働だったので、今年は土寄せは行わないで様子を見てみることにした。(結果的には最後まで倒伏しなかった。)

 

台風で倒れた痛手は全く残らず、順調に生育中

蕾が膨らみ始めた

19日目・開花し始める(17.9/14)

順調に生育し、チラホラと白い花が咲き始めた。

26日目・ほぼ満開となる(17.9/21)

播種して26日目頃には、もう花が満開になった。そばってホントにあっという間に成長します。そばは、同じ花の花粉で実を結ぶことができない他家受粉の植物で、虫媒と言って、ミツバチ等の訪花昆虫が別の花から花粉を運んで来てくれないと受粉できない性質があるのだが、幸いうちの近くに養蜂を営んでいるお宅があり、そこの巣箱からミツバチが毎日ご出勤してきて、せっせと受粉してくれるので、当方としては非常に助かります。まあ、お互いにメリットがあるということで、Give & Take ってとこでしょうか。

花が咲いたそば畑は非常にキレイです

ミツバチさん他の訪花昆虫による虫媒が頼り

満開のそばの花

満開のそばの花

39日目・実が付き始める(17.10/4)

そばは開花期が長く、結実も不揃いなので、まだ蕾の状態の花もかなり残っている一方で、先発組は花が終わって実が膨らみ始めた。

花の中から実が膨らんできた

48日目・黒化した実が目立ち始める(17.10/13)

咲き残っている花もだんだんと終わりに近づき、黒化した実が目立つようになってきた。全体の4割~5割くらいは既に成熟した感じ。

黒い実が目立ち始めた

約半分くらいが成熟した感じ

52日目・ヨトウムシの被害が拡大(17.10/17)

ここ数日間でヨトウムシの被害が急速に拡がり、場所によっては葉っぱを食い尽くされてほとんど丸裸にされてしまった。そばがやられる前に、家の畑で栽培している白菜・大根・大豆・里芋から果ては長ネギの葉まで軒並みヨトウムシの被害を受けてしまっていたので、まさに弱り目に祟り目。手持ちのそば関係の本をよくよく読んでみると、「アブラナ科の野菜などが近くに栽培されていると、ヨトウムシの第二世代の産卵が集中して大きな被害を受けることがある。」と書かれており、まさにその通りになってしまったというところ。群馬の知人や埼玉の友野園さんに聞いたところでは、この秋はやはりどこでもヨトウムシが大発生して、秋野菜が甚大な被害を受けてしまったという話だった。

ヨトウムシの被害が急速に拡がってきた

葉を食い尽くされて茎だけになってしまった箇所

被害の少ない箇所は実が膨らんで順調に黒化中

63日目・収穫の前日(17.10/28)

ヨトウムシに葉っぱをほぼ食い尽くされ、茎と実だけが立っているみたいになってしまった。写真で緑色に見える部分は、そばの葉ではなくて、ほとんどが下から生えてきた雑草。

葉はヨトウムシにほぼ食い尽くされてしまった

実りの方はまずまず

64日目・収穫(17.10/29)

昨年同様、他に方法がないので、鎌で手刈りで収穫。3人で適当に作業して2日半かかった。そばの花は一斉に咲かず実の成熟期に幅があるので、ヨトウムシが大発生する前に膨らんでいた実はかなり順調に成熟したが、栽培後半~終盤にかけてのヨトウムシの被害がやはり響いて、花期終盤に咲いた花には、ほとんど実が入らなかった感じで、ちょっとがっかり。

手刈りで収穫

島立て乾燥

干している間にこぼれ落ちる実を無駄にしないようにブルーシートを敷き、束ねたそばを5~6束くらいづつ互いに立て掛けて、「島立て」して乾燥させた。去年は「島」というより、グチャグチャの玉みたいになってしまったが、倒伏せず真っ直ぐ茎が育ったという点に関しては、去年よりも多少はうまく栽培できたので、今年は去年と違ってキレイに島立てできた。

ブルーシートを敷いた上にそばの束を「島立て」した

ブルーシートを敷いた上にそばの束を「島立て」した

そばの束を5~6束づつ立て掛けて島を作る

雨よけ

成熟して黒化したそばの実は、穂に付いたままの状態でも雨に当てると、すぐに発芽して根が生えてきてダメになってしまうので、天気予報をマメにチェックして、怪しい場合は降るかどうか微妙でも島を崩してシートを畳み、雨除のシートで覆って極力雨で濡らさないようにした。晴れたらシートを広げ再び島立てして乾燥させるのだが、正直これはかなりホネなので、雨の予報を見るのはホトホトウンザリする。

雨除け・島を崩してシートを畳み覆いをかける

脱粒した実を掃き集める(播種から71日目)

天気が回復して再び島を立てる際にシートの上にバラバラと脱粒してこぼれ落ちたそばの実を箒で掃き集め、篩で泥や微小な石粒をふるい落として「唐箕くん」で選別。脱穀作業に先がけてゲットした玄そばは、今年の初物として美味しくいただきました。雨でシートを畳んで晴れたらまた広げてを4~5回繰り返す間に掃き集めて選別した玄そばは、トータルで(Net)5㎏にもなり、なかなかバカにならない量になった。

シートの上にこぼれ落ちたそばの実・約1㎏

ややアップ・今年の初物として早速賞味した

順調に乾燥が進む(播種から75日目)

雨に当てないようにコマメに管理した甲斐あって、極めて順調に乾燥が進んだ。

マメに管理しているので順調に乾燥した

穂先に付いた実の部分

脱穀作業(播種から80日目で完了)

昨年同様、乾燥させたそばの束の穂の部分を、木の棒でひたすらバンバン叩くという超原始的な方法で脱穀。かなり労力が要るやり方なので少しづつ島を崩して、足かけ3日がかりで脱穀作業した。ネットで色々調べてみると、中には穂先を手でしごいて脱穀している御仁もいるようだが、棒で叩くのもあまり効率的とは言い難いが、手コギよりは数十倍はマシだと思う。脱穀した藁束を台にして上に乗せて叩けば、そばの実が傷むようなことはないし、ていうか全くビクともしないので、棒で叩くと言ってもその辺の心配は全く不要。脱穀したそばの束は、更に乾燥させて保存し、畑で野菜を栽培する際の敷き藁などとして利用する。

島を崩して徐々に脱穀を開始

そばの束を棒でぶっ叩いて脱穀

そばの束を棒でぶっ叩いて脱穀

そばの束を開いて中側まで入念に叩く

収穫結果(2017年)

約3アール前後の面積に3,150gを播種し、収穫して脱穀・選別したそばの実は23,500g。去年と比べ、面積を広げた分だけ単純に収量が増えた程度という作柄だった。栽培後半にヨトウムシの被害をまともに受けた割には、良く収穫できたと言えなくもないが、期待していた合格ラインの30㎏には全く届かなかったので、全体的には70点くらいの出来。それでも、来年の種用の3㎏を引いた玄そばの量は20㎏あり、1回当り玄そばを500g使用して40回そばを打てる計算になるので、当分の間は、そば打ち三昧できそう。

新そばを打つ

穫れ立ての新そばを石臼で挽いて粉にして打った、穫れ立て・挽き立て・打ち立て・茹で立ての完全自家製4立てそばを早速賞味。別に究極のそばを目指しているわけでも何でもないけど、我ながら非常に美味しいそばだと思う。11月に激渋温泉会員のM谷とS川にも4立てそばを振舞ったところ、想像以上に美味くて大いに驚いたと大絶賛(褒め殺し?)だった。

4立ての新そばを早速賞味

そば栽培(2018年・夏そば)

そばを収穫した後の畑を、怠けて春先にトラクターで耕耘しないで放ったらかしていたら、昨秋こぼれ落ちたそばの実が、まるで種を蒔いたかのように畑一面に芽を出した。せっかくなので、果たしてどれだけ実が穫れるものなのか、試しにそのまま放置しておいたところ、雑草に押され気味で実の入りも今イチながら、まあまあの量の夏そばが収穫できた。秋新ほど鮮烈な香りはしないものの、やはり新そば。夏場に食べるそばとしては、かなり美味しい部類に入るんじゃないかと思う。ただ、爽やかな晩秋と違い、6月の陽射しは非常に厳しくて身体にコタエル上に、雑草に埋もれた中からそばを選り出して収穫するのは大変な労力が必要なので、夏そばは今年限りにして、来年は春になったら早々に雑草と一緒に耕耘してしまう予定。

5/15

雑草と一緒にトラクターで耕耘しようかとも思ったが、花がだいぶ咲いて来たのを潰してしまうのも、なんとなく勿体ないような感じになり、試しにそのまま放置してみることにした。

去年の秋にこぼれ落ちた実が自然に生えて花が咲き始めた

そばと雑草が半々くらいな感じ

そばと雑草が半々くらいな感じ

6/14

成熟した実と花の比率は半々くらいだが、雑草が急激に伸びて花を咲かせ、そばが雑草の中に埋もれ始めてきた。これ以上放置すると雑草が種を付けてしまうのも時間の問題なので、そばは、ここらが収穫時と判断。

放ったらかしておいたら意外とたくさん実を付けた

雑草に負けじと穂を長く伸ばしているように見える

黒化した実と花の比率は6:4くらいな感じ

割とたわわに実ってます

6/16収穫

雑草をかき分けながら、そばを1本1本選び出して鎌で刈り穫るという、異常に能率の悪い方法で収穫。猛烈に苦労した末に刈り取ったそばは、自然に生えた割には良く穫れたような気がするが、秋そばの半分以下の量にしかならず、やはり投入した労力には全く見合わない程度の収量だった。

収穫に駆り出された両親も「来年は春先の早いうちにトラクターで全部潰してしまえ」と、不平タラタラ。夏至間近の強烈な紫外線を含んだ直射日光をマトモに浴びてバテバテになり、季節的にもかなり辛いので、放置夏そば?は今回限りで、こんな刈り取りが大変なバカな栽培?は、もう二度とヤラネエことにした。

雑草をかき分けながらそばを収穫

苦心の末刈り取ったそば

そばを刈った後も草ボーボー・翌日に草刈り機で刈り払い

島立て乾燥

ブルーシートを広げた上に、束ねたそばを互いに立て掛けて「島立て乾燥」。晴れた日の6月の陽射しは、晩秋と比べて猛烈に強いので、茎葉は緑色のままで、わずか数日でカラカラに乾燥した。

そばの束を互いに立て掛けて乾燥させる

脱穀作業

乾燥させたそばの束の穂の部分を、木の棒でひたすらバンバン叩いて脱穀。何だか、私は写真撮ってるだけで何もやってないように見えるかもしれませんが、親父の方は写真を撮る時だけの撮影用モデルで、実際には私が作業していますので、念のため。

脱穀作業

棒でバンバンとブッ叩いて穂から実を外す

脱穀後

大物のゴミを除去する

シートに広げて乾燥させる

唐箕で選別する

もう3シーズン目に突入したスーパー唐箕くん。いいかげん段ボールがヘタッて草臥れてきたので、そろそろVer.1.02からVer.2.01にバージョンアップしたいところ。

スーパー唐箕くんで茎葉等のゴミを吹き飛ばす

唐箕選した夏そばの実

唐箕選した夏そばの実

秋そばと比べると実の膨らみが少し足らないような感じ

収穫結果(2008年・夏そば)

秋にこぼれ落ちた種が生えて完全自然放任で穫れた夏そばは、9,500g。去年の秋そばの収量23,500gの40%の収量で、完全自然放任の割には良く穫れたような気もするが、やはり収量に対して、収穫作業の労力がベラボーに掛かりすぎた。しかも雑草と競合して養分が足りなかったためか、実が少し痩せているような感じで、製粉の歩留まりも今イチ。

賞味

収穫した夏そばを石臼で製粉して、早速打って賞味。秋新ほど強い香りはしないものの、去年の秋に穫った玄そばの味が落ちてくる夏場には、貴重な新そば。今年はイレギュラーで夏そばが9㎏以上穫れたので、秋の収穫まで玄そばが切れずに、たっぷりと使えそう。

早速石臼で製粉してそばを打ち、4立てそばを賞味

そば栽培(2018年・秋そば)

今年で3年目の秋そば栽培は、8月下旬の豪雨で圃場が冠水して、種蒔きが大幅に遅れるという波乱の幕開けとなった。今シーズンは生育状況を順次追いながら、少しずつ記事にしてアップして行く予定です。

連日の豪雨で畑が冠水して種蒔き出来ず(18.8/29)

去年と同様、8月25日前後に種蒔きする予定で畑を耕して準備していたのだが、連日雷雨が続いて土がネチョネチョの状態で作業できず、延び延びに。8/28日には東海地方から関東地方の各地に甚大な被害を及ぼした猛烈な豪雨に襲われ、近所ではうちの畑だけが完全に冠水するという大水害?に見舞われてしまった。元々は水田だった場所を畑にしているので、大雨による冠水は避け難いリスクではあるのだが、ここまで完璧に水没したのは、今回が初めて。もし、そばを蒔いた後だったら、危うく湿害で全滅していたところだったので、種蒔きの後でなかったのが唯一の救いなのだが、その後も雷雨の日が続いて一向に水が引かず、いつまで経ってもそばを蒔けないという困った事態になってしまった。過去2年の反省点を今年こそ克服しようと意気込んでいた3年目のそば栽培は、圃場の水没で、のっけから出端を挫かれた形でスタートする羽目となった。

豪雨で圃場が完全に水没・ほとんど代掻き後の田んぼ状態

8/31・水が引いて来たが、この後、雷雨で再び冠水

やっと水が引き、トラクターで再耕起(08.9/3)

冠水して5日後に、やっと地表から水が引いたものの、土はタップリ水を含んでグチャグチャで、場所によっては足首まで泥の中にズブズブと潜るような状態。2日後にはまた前回と同じような地域で豪雨になるおそれがあるという予報なので、このタイミングを逃すと、降霜までの間に実が成熟するための日数が不足してタイムアウトになってしまい、マジで秋そばを蒔く時機を完全に逸してしまう。四駆のトラクターがスタックして蛇行するくらいぬかるんでいる状態で、案の定、全然細かく砕土できずにボタボタした土の固まりみたいになってしまったが、完全に水が引くのを待つだけの時間的な余裕がないので、無理矢理に耕した。

グチャグチャの泥をトラクターで無理矢理に耕起

予定より2週間遅れて種蒔き完了(08.9/6)

過去2年は明らかに種を厚蒔きしすぎだったので、今年こそは3度目の正直で何としても理想的な密度にしようと、親指と人指し指で種を一粒づつ縒り出すような感じで、かなり意識して薄く蒔いた。

去年と同じ作付け面積に蒔いた量は780グラムで、去年の播種量3150グラムの僅か25%弱。去年は畝間50㎝だったのを今年は60㎝に広げた関係も多少はあるが、かなりイイ感じに薄く蒔けたのではないかと思う。心配していた2度目の集中豪雨のエリアからは運良く外れたので、どうにか無事に?播種できたが、2週間近い種蒔き時期の遅れを、晩秋までに取り戻すことが出来るかどうかが最大の問題。

9/6・2日がかりで種蒔き完了

9/7・発芽し始める

播種5日目・双葉が生え揃う(18.9/11)

充分意識したつもりでも、そばを薄く蒔くのはケッコー難しく、ところどころムラがあって生え方が厚い部分があったりもするが、1,2年目のような全体が極端に密度が濃い状態と比べれば、かなり疎らに薄く蒔くことが出来た(と思う)。去年と同面積で4分の1の播種量なので、全体的には確実に薄く蒔けているわけです。

双葉が生え揃う

けっこう疎らに蒔けた(と思う)

8日目・本葉が伸び始める(18.9/14)

順調に本葉が開き始めたが、去年の同じ日には花が咲き始めていたので、出足の躓きによる遅れは如何ともし難い。本葉が開いてみると、あれっ?もう少し薄く蒔いても良かったかな?という感じもするが、その辺りは今年の結果を見てから、来年以降さらに検討したいと思う。この先は、ただただ秋の好天を期待するのみ。

本葉が開き始める

もう少し薄く蒔いても良かったかな?

14日目・蕾の発生を確認(18.9/20)

本葉が開き始めてから1週間足らずで蕾が付き始めた。いつものことながら、そばは成長するのがホントに早いなと、つくづく感じさせられる。

播種後2週間・順調に成長中

蕾が付き始めた

15日目・畝間を中耕して除草(18.9/21)

ホンダの小型管理機「こまめ」のローターの内爪のみ(耕幅310㎜)を使って、そばの畝間を中耕&除草作業。土寄せ作業で培土器を牽引し易くするために、畝間の土をあらかじめ耕して柔らかくしておくのと、放っとくとドンドンとはびこってくる雑草がまだ小さいうちに土を攪拌して一気に除草してしまうのが目的。

こまめの内爪を使って中耕して除草

17日目・培土器を牽いて土寄せ(18.9/23)

一昨年は暑くて死ぬかと思うような炎天下、ヘトヘトにバテながらも鍬を握って全て土寄せしたが、去年はたった2列作業しただけで、「とてもじゃないが人力では、もー無理っ!!」と、気持ちが完全にポッキリ折れて、途中で止めてしまった。しかし今シーズンは、やはり大雨時の湿害対策としても、畝間を深く掘って土寄せして排水性を良くする必要があると痛感したばかりなので、そばの土寄せ作業に合わせて、こまめのアタッチメントの培土器と牽引用の中耕車輪を、新たに導入した。家庭菜園用のちっこい管理機とはいえ、まるで人力とは比較にならないくらい機械の力は圧倒的で、今年はこまめのおかげで楽々と土寄せすることが出来た。

こまめで培土器を牽引して土寄せ作業

土寄せ完了(作業の翌日撮影)

19日目・開花し始める(18.9/25)

9/6に播種後19日目で開花を確認。2006年は8/21に播種して20日目に開花を確認、2007年は8/28に播種して19日目に開花を確認した。今のところ、過去の播種後の日数通りに順調に成長しているが、彼岸後は日照時間と気温がグッとタイトになるので、成長のペースが遅れて行きやしないか、若干心配ではある。

播種後19日目に開花し始めた

27日目・ほぼ満開になる(18.10/3)

草丈を急速にグングン伸ばしながら、ほぼ満開に開花した。満開までの日数は、過去2年と全く同じ。開花後は秋晴れの日が多く、ミツバチやハナアブ等の訪花昆虫が大量に飛び交っているので、順調に結実しそう。

草丈を伸ばしながら、次々と開花

ミツバチさん等の訪花昆虫が大活躍

33日目・実が目立ち始める(18.10/9)

まだ実の色も白いので遠目には満開の状態とさして変わらないが、6:4くらいで結実した実の方が花よりも多くなってきた。

側面から・茎葉もしっかり育ってイイ感じ

46日目・実が黒化し始める(18.10/22)

花はほぼ終わり、成熟した実から順に黒化し始めた。

黒化した実の部分が目立ち始めた

成熟した実からバラバラに黒化していく

60日目・収穫開始(18.11/5)

全体の8割ほどが黒化したのを見計らって、一昨年の62日目・昨年の64日目よりも日数的に早い60日目から収穫を開始した。10月は好天に恵まれ、北関東には台風の上陸や接近もなかったので全く倒伏せず、去年のようにヨトウムシに葉を食い荒らされる被害もなく、プクッと膨れたそばの実がたわわに実った。どういう加減か、今年は刈り取り中に実がボロボロこぼれ落ちることもほとんどなく、脱粒による損失も少なく済んだように感じる。

結果的には、圃場の冠水による出足の躓きは完璧にリカバリーして、過去3年間では一番イイ感じに栽培できた(と思う)。天気の良い日に少しずつ刈り取って、66日目(11/11)に収穫を完了した。

3年目にして初めて、ほぼ倒伏箇所無し

かなり順調に生育して、たわわに実った

去年よりも格段に実が良く付いている感じ

収穫作業開始

島立て乾燥

畑で島立てするとスズメの好餌にされて、相当量の実をつつかれてしまうのは目に見えているので、家の近くにブルーシートを広げてそばの束を島立て。家の傍なら、我が家の猫軍団が、入れ替わり立ち替わりシートの上で遊んだり寝ころんだりしてパトロールしてくれるので、うかつにスズメも近寄れないという算段なわけです。葉っぱを食い荒らされて茎だけになってしまった去年と異なり、今年は葉っぱがちゃんと付いているので嵩張るためか、やたらと島の数が増えてしまい、場所を2ヶ所に分けてシートを広げた。

島立て・メインスペース

雨除け

成熟したそばの実は、雨に当たると穂に付いたままの状態でも、すぐに発芽して根が伸びてしまうので、コマメに天気予報をチェックして、降るかどうか微妙でも怪しい場合は島を崩してシートを畳み、覆いを掛けて雨に当てないようにする。晴れたらシートを広げ再び島立てして乾燥させるのだが、今年は去年よりも全体量が多くて作業が大変なので、雨にはマジでウンザリする。

そばの束の数が多くて畳むのも大変

また広げるのもひと苦労で、雨にはウンザリ

順調に乾燥中(播種から76日目・18.11.21)

収穫から2週間前後が経過し、茎葉もだいぶカラカラに乾燥してきたので、乾燥が進んだ箇所から島を崩して、少しずつ脱穀作業を始める。

茎葉もだいぶカラカラに乾燥してきた

脱穀作業(播種から88日目・18.12.03に脱穀完了)

乾燥させたそばの束の穂の部分を、いつも通り木の棒でバンバンぶっ叩いて脱穀。極めて原始的な方法だが、少面積の栽培ならば能率も案外悪くなく、体力的にもそれほど負担になりません。

後方に積んであるのは脱穀した後のそばの藁束

そばの束を棒でバンバンぶっ叩く

唐箕で選別する

もう丸3シーズン使っている段ボール製のスーパー唐箕くんでゴミを吹き飛ばして唐箕選。いい加減ちゃんとしたスチール製の唐箕が欲しいところだが、急場しのぎに段ボール箱で作った「唐箕くん」の性能が素晴らしすぎて、完璧に用が足りてしまうので、なかなか本物の唐箕を買うまでに至らず3年が経過してしまいました。

唐箕選・茎葉等の軽いゴミを吹き飛ばす

収穫結果(2008年・秋そば)

圃場をメジャーで測って正確に面積を計算したところ、栽培面積は284.5㎡だった。目見当で約3アールくらいかな?と思っていたが、ほぼ当たっていた。2008年の秋そばの収穫量は計34,115グラム。栽培面積が全く同じだった去年と比較すると、僅か25%弱の播種量に対し収穫量は145%という驚きの好結果を挙げることができた。

 

  2007年 2008年
播種量 3,150g 780g
収穫量 23,500g 34,115g

 

以前、栃木県の農政課に電話して、そばの栽培方法を質問した際の話では、収量は1反(約10アール)当たり、通常で60~70㎏、良く穫れて100㎏ということだった。今年の収穫量を反収に換算すると、119.9㎏にもなる計算となり、100㎏を軽く超える大豊作ということになる。圃場の冠水で出足に躓いたが、完全に結果オーライでメダタシ・メデタシ。そば栽培で最も重要な点は、種を厚蒔きせず適度に薄く蒔くことに尽きるのではないかというのが、3年目にして実感した私の結論です。それにしても、まだ去年の秋そばが少しと今年の夏そばが合わせて10㎏くらい余っているし、今年の秋そば34㎏と合わせると44㎏か…。こりゃ1年ではとても食い切れんな。

出足に躓いたが、大豊作で結果オーライ

実の膨らみ具合もなかなかイイ感じ