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ドミノのゲーム「ムーン」の遊び方とルールを紹介

<ゲームについて>

 ムーン(Moon)は、やさしいトリックテイキングゲームです。トリックテイキングとは トラ ンプのコントラクトブリッジに代表されるゲームのジャンルで、欧米では最も盛んにプレイされているんですが、悲しいかな日本では「ナポレオン」くらいしか 知られていないほど超マイナーなんですね。ということで、まずトリックテイキングとは何かを簡単に説明しておきます。

 プレイヤーが手札からカードを1枚ずつ出していって、最も強いカードを出した人がカードを総取りにできます。この1回の勝負をトリック(trick)と いい、それを取る(taking)ので、トリックテイキング(trick taking)です。このトリックを多くとった人の勝ちなんですが、これに契約という意味のコントラクト(contract)ルールがついてくることが多 いんです。

 コントラクトは手札が配られた時点で自分はいくつ以上のトリックをとれるかを宣言するもので、これをビット(bit)と言います。そして最も強気に大き くビットしたプレイヤーが宣言したトリック数を達成するかどうかで得点が入ったり、減点になったりします。

 またドミノでもお馴染みですが、多くは4人制で対面同士がペアになるのが一般的です。でも、このムーンは3人制の個人戦で、しかもトランプ (trump)と呼ばれる切り札ルールがありません。なのでトリックテイキングゲームの初心者でも簡単に楽しめるはずです。

<準備>

 ダブル6のダブルブランク[0|0]以外のブランク (ゼロ)牌6枚を除く22枚を使用する。

 3人制で手牌は7枚。残る1枚はテーブルの中央に伏せておく。

<ゲームの流れ>

 まず順番にビットをオークション してゆく。ビットできるのは1ラウンドに1回限り。

 ビットはパスか4~7までの数でなければならず、パス以外は前の人よりも大きな数でなければならない。7より上でビットするときは”シューティング・ザ・ムーン” と言って全トリックをとることを宣言しなければならない。最上のシューティング・ザ・ムーンを宣言する人がいたら、途中でもオークションは終了する。誰も ビットしないでパスしたときはシャッフルからやり直す。

 オークションでビットを競り勝ったプレイヤーは、中央のあまり牌を手牌と交換してもよい。 捨てた牌は表にして公開する。

 このゲームのスート(ト ランプでいうスペードやハート)は0~6までの数であり、各スートで最も強いのはダブル牌。それ以 外はスートではない数が大きい牌ほど強い。

 つまりダブル牌以外はドミノ牌1 枚で2種類のスートとして出すことができる。[4|5]な ら、4をスーツとするなら[4|4][4|6]の次に強 い牌になる。また5をスートとするなら[5|5][5|6]の 次に強い牌になる。

[0|0]はジョーカーのような牌で、1枚 目として出されたときは他にゼロのスートの牌がないので最強だが、2枚目以降に出したときは最弱となってしまう。

 まずビットしたプレイヤーが最初 の1枚目の牌を出して、牌のどちらの数をスートにするか指定する。

 次のプレイヤー以降は、指定され たスートと同じ数の牌を持っている限り、それを必ず出さなくてはならない。もしもスートと同じ数がなければ何を出してもよいが、トリックに 勝つことはできない。

 3人が牌を出したら、最も強い牌 を出したプレイヤーがトリックをとったことになり、3枚の牌をまとめて自分の前に表のまま並べておく。

 今度はトリックで勝ったプレイヤーから牌を出していって、同様にゲームを繰り返してゆく。手牌を出しきったら得点計算に入る。

<ゲームの終了と得点>

 1トリックは1点とし、ゲームは21点先取とする。
 同時に21点を超えるときは、総合得点の高いプレイヤーの勝ちとする。

 ビットしなかったプレイヤー2人 には、それぞれ1トリックにつき1点が入る。

 ビットしたプレイヤーには自分の 宣言以上のトリックをとれたときのみ、宣言したトリック数だけ点数が入る。実際にとったトリック数が得点にはならない。シューティング・ ザ・ムーンでビットしていれば、21点が入る。

 宣言が達成できなかったときは、 ビットと実際の数の差だけ減点する。ただし、シューティング・ザ・ムーンでビットしていたときは21点で換算する。場合によってマイナス点 になることもありうる。

<用語>

トリック:カードを1枚ずつ出し合って勝 負する単位。ムーンでは7トリックで1ラウンドになる。

ビット:とれそうだと思うトリックの数を宣言し合う。最 高値をつけた者が実際にビットできる。

スート:トランプでいうスペード、ハート、クラブ、ダイ ヤのこと。ドミノでは牌の片側の数字になる。

シューティング・ザ・ムーン:全7トリックをとること。 成功すれば21点入るし、逆なら大量減点になる。

<コメント>

  トリックテイキングゲーム遊ぶにしても、初心者に最初からビットの相場なんてわかるわけありません。なんとなく、この手牌なら自分は何トリックとれそ うかなと経験的にわかってくるまでは、コントラクトルールはなしで、より多くトリックをとったプレイヤーの勝ちとして遊んだほうがいいでしょう。

 さて、このムーンではビットしたプレイヤーに対して残る2人がかりで共同戦線を張ってビットを達成させないようにするのが基本作戦です。そうすると得点 的にも ビットすることには、あまり利点がないように思えますが、ビットすると1枚だけですが手牌を交換でき、しかも最初の1枚目を出せます。これはなかなかどう して有利な特権です。

 手牌交換に過度の期待を持つのは得策ではありませんが、元の手牌がそこそこ強ければ更によい手になる可能性は高く、出だしがよければ終始ゲームを支配し てゆくことができるでしょう。背伸びをして無理なビットをしなければ、減点のリスク以上に確実に有利な条件で高得点をマークできるのです。

 それとダブルブランク牌は出すタイミングが最も重要な牌なので注意すべきです。この牌を有効に出せれば、相手のシューティング・ザ・ムーンを防げたり、 自分のシューティング・ザ・ムーンを成功へと導いたりすることができます。

 トリック数が7と少ないので、それほど難しく考えなくても楽しめますが、考えはじめてしまうと底がないくらい奥が深いのがトリックテイキングゲームの特 徴です。ドミノには中級者以上のトリックテイキングゲームとして「テキサス42」や「テキサス88」などのゲームがあります。