<ゲームについて>
マタドール(Matador)は、名前の通りスペインのドミノゲームで す。このゲームのユニークなところは普通の同じ数同士をマッチングさせるつなぎ方ではないことですね。
マタドールには「闘牛士」という意味の他に「殺し」なんて物騒な意味もあるようです。ドイツでは「ロシアのドミ ノ」とか「枢機卿のドミノ」とも呼ばれているそうです。ダブル9セットでは、いくつかのルール変更がありますが省略します。
<準備>
4人制で手牌は各自7枚とする。
対面のプレイヤーとパートナーを組んでもいいし、個人戦でもよい。
第1ラウンドの親は任意の方法で決め、次回以降は勝者がなる。
<ゲームの流れ>
任意の牌からスタートしてよい。
最初の牌から順番に一列(左右)にドミノをつなげてゆく。
ダブル牌は縦に置かず横にしてつ なぐこと。ダブル牌に特殊効果はない。
このゲームでは、同じ数字をマッチングさせる普通のやり方の代わりに、合計7にな るように牌と牌をつき合わせるようにつないでゆく。
牌を出 せないとき、出したくないときはパスすることができる。
<特殊牌について>
マタドールと呼ば れる[1|6][2|5][3|4]の合計7になる牌と ダブルブランクの[0|0]の4枚は、エンドがどんな牌 (数字)であってもつなぐことが できる。
このとき、マタドールは横に置いて も、一般的なダブル牌のように縦に置いてもよい。
横に置けば、そのまま普通に牌つないで進めてゆくことができる。
縦に置けば、次のプレイヤーから は縦置きマタドールにはマタドールかブランク(0)以外の牌は置けなくなってしまう。つまり、マタドール(7)+ブラン ク(0)=7ということ。
ただしダブルブランクだけは常に横置きにし、マタドールしかつなぐことができない。
縦置きマタドールの横に横置きマタドールがつながれば、 再び普通の牌もつないでゆけるようになる。また縦置きにマタドールに縦置きのマタドールを二重につなぐこともできるが、状況が変わることはない。
出したくなければマタドールを出す必要はなく、パスすることもできる。
<ゲームの終了と得点>
誰かが手牌を出しきるか、パスが一巡して続いたときにラウンドが終了する。
終了時、手牌のスポットの合計が各自の失点となる。誰かの失点が100点になったらゲームを終了し、この時点で最も失点の少なかったプレイヤーが勝者と なる。
<用語>
マタドール:4枚の特殊牌。ワイルドカード。縦置 きにするか、横置きにするかで効果が違う。
ダブルブランク:[0|0]の無印の牌。マタドールでは あるが、他のブランク牌をつなぐことができない。
<コメント>
このゲームはマッチングの方法が独特でユニーク。しかし、どのあたりが闘牛士なのかは、ちょっと謎なゲームだ。相手の牌が続いてゆくのを牛の突進に見立 て、マタドールがそれを遮ってストップさせるところが、その名前の由来なのかもしれない。
普通にドミノをやっていた人は、勝手が違うので最初ちょっと戸惑うかもしれない。しかし、ファイブ系のように牌を置くのにいつも計算しなくてもいいの で、さくさくとゲームが進む。ドローゲームばかりで、ちょっと飽きちゃったときや、お酒を飲みながらプレイするにはちょうどいいかもしれない。