主にここでは愛媛の伊予弁についてお話します。
松山・伊予市界隈の方は聞きなれた言葉ですが、他の県あるいは他の地区の方にとっては全く変な言葉かもしれません。
ほしたらこれから伊予弁の講座をはじめるけん、よーに聞いとってや!
ほなら、いんでこうわい!
帰りますの意味 いぬって言葉が解らないと思いますが帰るという事なので、帰ってこうわいになります。ところが県外の人にこれを使って別れたら、後でいつ戻ってくるの?という電話が掛かってきたりします。以前私も埼玉の人とこうして町で別れた後、いつになったら帰ってくるの?と電話が掛かってきて弱ったことがあります。 くれぐれもご用心を!
おい!そこまがるなや!
そこを触るなという意味です。触るという事をまがるといいます。普通はまがるといえば道を曲がるとか角を曲がるといいますが、伊予弁では触る事を曲がるといいます。ちなみに道や角を曲がることもまがるといいます。
~じゃけん
伊予弁では会話の終わりによく(じゃけん)とか(けん)(きん)とか付けて会話をします。もっと田舎へ行くと(~じゃろげぇ)とかもいいます。
そうなんよ
そうなんですよの意味。
今日家におる?
今日家にいますか?
これもろうてかまん?
これもらって良いですか?
それってそうとうひどいんじゃないん
それってかなりひどいんじゃないですか そうとう=かなり
たいぎぃなぁ
しんどいなぁとか面倒くさいなぁという意味
今日はぬくいなぁ
今日はあたたかいなぁという意味
よもだ
よもだというのは一種のお調子者のことを言います。ふざけたことをするな!という時もよもだをするなといいます。 まぁ私みたいな人の事ですね!(といっても解らんか!)
テレビをまわす
これは方言かどうか解りませんがよく使います。もしかしたら昔テレビのチャンネルがダイヤルだった名残なのかもしれません。
もんた
帰ってきたことをもんたと言います。
どべ
どげ
一番最後のことをどべとかどげとかいいます。
のら
仕事をしない事
やらないといけないことをやらないこと。
のふぞ
物を粗末にする事
おらぶ
さけんだり大声を出す事。“あんまりおらぶなや”=あまり大きな声を出さないように”
あずる
苦労するとかあせるという意味
いなげ
変なという意味
あがいに
そがいに
あんなに
そんなにの意味
くらす
殴るたたくの意味
ひしお
しょいのみ
もろみの事をいいます。しょいのみと言うのは製法上、醤油の実からきているのではないかと思います。
くいさし
食べかけの事。“これくいさしでかまんかったらくえや”=これ食べかけだけど良かったら食べなさいと言う意味。
かまん
我慢ではありません。構わないとか、よろしいという意味で使います。
しゃげる
しゃぐ
つぶれるとかぺちゃんこになる事をいいます。
しゃがれる
車等にひかれること “そんな道の真ん中におったらしゃがれるぞ=道の真ん中にいたらひかれるよと言う意味
しゃんしゃん
てきぱきととかさっさとの意味
こすい
ずるがしこいの意味
なんちゃない
何でもないの意味
かく
背中やなんかを痒くてかく事ではありません。運ぶとか抱えるとかの意味に使います。”これ重たいけんかいてや”=これは重いから持ち上げて下さい。
ようけ
たくさんの事。“お菓子ようけもろたなぁ”=おかしをたくさん頂きましたね。
びんだれ
きちんとしてない事。服とか正しく着てなかったり、部屋が汚れてたりする事。
ちゃんがら
整理整頓されてない事。“お前の部屋はいつもちゃんがらじゃの”=あなたの部屋はいつも整理整頓されてないですね
洗やけ・洗いやけ
炊事や食事の後片付け。
もげる
外れると言う事。“このおもちゃ腕がもげとる”=このおもちゃ腕が外れてる”
もぐ・もいで
木に成った物を取る時に使います。“その柿もいでや”=その柿を木から取って下さい
つばえる
はしゃぐ事。じゃれ合う事。“そんなとこでつばえるなや”=そんなところではしゃがないでください。
いがむ
ゆがんだりずれていたりする事や曲がる事をいいます。
もうまぁ
もうそろそろと言う意味。“もうまあ許してやってもええんじゃない”=もうそろそろ許してあげても良いんじゃない。
あいつは、のらくそじゃけん。
あれは、なまけものだから。
もちいと腰入れて”かけ”
ちゃんと腰に力を入れてかつげ。伊予弁の”かく”はかつぐという意味です。もひとつ「かろうていけよ」という言葉もあります。南予地方では「背負子=しょいこ」という道具がありますが、これに物をのせて背負うこと、これを「かろうていけよ」といいます。
ちんちまんま
米の飯のこと。
ばっぽ
餅米のもちのこと。
赤じいじ
板かまぼこの赤いの。
いけやせんきにのう
いけないことの意味。
ふうがわるい
使い方は、”そげなことするな、ふうがわるい”というように使う。評判が悪いという意味。
どばんこ
蛙
せんち
トイレのこと